開発の森を生きる

私たちが毎日、パーム油と石炭を消費する裏側で、開発に直面した焼畑民はどのように生きているのか。

開発の森を生きる

インドネシア・カリマンタン 焼畑民の民族誌

  • 寺内 大左/著
  • 四六判上製
  • 512頁
  • 3600円+税
  • ISBN 978-4-7877-2207-2
  • 2023.02.10発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

大規模なアブラヤシ農園開発と石炭開発が拡大するカリマンタン。
私たちが毎日、パーム油と石炭を消費する裏側で、熱帯林と焼畑民の社会は根本から改変されようとしている。

開発に直面した焼畑民は何を考え、どのように生きているのか。
現場の実態を民族誌的に明らかにすることを通して、人々の暮らしの次元から土地開発の意味や問題を再定位し、これからの熱帯林と焼畑社会、開発のあり方を考える。

目次

序章 岐路に立つカリマンタンの森と焼畑民
第1章 焼畑民の生活環境
第2章 自然資源利用の組み合わせ
第3章 土地開発に対する対応戦略
第4章 慣習的資源利用制度の再編
第5章 労働形態の再編
第6章 贈与・交換慣行の再編
終章 開発の森を生きる焼畑民

著者紹介

寺内 大左(テラウチ・ダイスケ)

1983年、大阪府生まれ。
2013年、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程単位取得退学。
博士(農学)。
現在、筑波大学人文社会系准教授。
専門は環境社会学、インドネシア地域研究。

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