ナマコを歩く

ナマコを歩く

現場から考える生物多様性と文化多様性

  • 赤嶺 淳/著
  • 四六判上製
  • 392頁
  • 2600円+税
  • ISBN 978-4-7877-0915-8
  • 2010.05.15発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

  • 平松洋子氏評「ナマコから浮かぶアジアの歴史」(「朝日新聞」2010年7月11日)
  • 吉岡忍氏評「漁・流通の実態や文化に焦点」(「日本経済新聞」2010年7月4日)岸上伸啓氏評「資源管理 地球的視点で」(「北海道新聞」2010年6月20日)鬼頭秀一氏評「海域に生きる人びとの営みから」(「信濃毎日新聞」2010年7月18日)森本孝氏評「資源規制議論に漁民の視点」(「東京新聞」「中日新聞」2010年6月27日)大倉康伸氏評「生物、文化の多様性描く」(「日本農業新聞」2010年8月16日)椎名誠氏評「風まかせ赤テント」(「週刊文春」2010年12月30日号)竹井恵美子氏評(「Vesta」2010年11月号)鬼頭秀一氏評(「みすず」2011年1・2月合併号)木村倫幸氏評(季報「唯物論研究」114号、2010年12月)「中日新聞」2010年8月30日「この人」「共同通信」配信書評記事、各紙掲載「週刊水産新聞」2010年6月28日「水産経済新聞」2010年7月1日「ラティーナ」2010年9月号「赤旗」2010年10月17日「社会新報」2010年11月3日ほか各紙誌
  • 「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、2010年12月11日)
  • NHK教育テレビ「視点・論点」「ナマコから生物多様性保全を考える」(2010年08月27日)
  • 早瀬晋三氏評(紀伊國屋書店「書評空間」)

紹介文

鶴見良行著『ナマコの眼』から20年。水産資源の減少と利用規制が議論されるなか、グローバル化時代のナマコをめぐるエコ・ポリティクスを追う。
村井吉敬氏推薦 “ナマコにとりつかれ、ナマコを歩いた。海の底からワシントン条約も「食の戦争」も見えてくる。「グローバル・ナマコ」はガラパゴスも利尻島も巻き込んでいる。”

■地球環境問題が重要な国際政治課題となるなか、ナマコも絶滅危惧種としてワシントン条約(CITES)による利用規制が議論されるようになった。 生物多様性の危機が叫ばれ、野生生物保護の枠組みづくりが進められているが、そこにはそれらの生物資源を利用してきた人びとの視点が欠如してはいないだろうか。 ナマコのグローバルな生産・流通・消費の現場を歩きながら、資源利用者が育んできた固有の文化をいかに守り、地域主体の資源管理を展望していけるのかを考える。

村井吉敬氏推薦 “ナマコにとりつかれ、ナマコを歩いた。 海の底からワシントン条約も「食の戦争」も見えてくる。 「グローバル・ナマコ」はガラパゴスも利尻島も巻き込んでいる。”

目次

序章 ナマコをめぐるエコ・ポリティクスーー環境主義下の世界に生きる
第1章 ダイナマイト漁の構図ーー環境問題への視角
第2章 ガラパゴスの「ナマコ戦争」ーー資源管理の当事者性
第3章 フィリピンのナマコ漁ーーマンシ島の事例から
第4章 日本のナマコ漁ーー北海道と沖縄の事例から
第5章 イリコ食文化ーー歴史と現在
第6章 中国ナマコ市場の発展史ーー大連の市場調査を中心に
第7章 ソウルのナマコ事情ーーチャヂャンミョンとタマナマコ
第8章 イリコ・イン・アメリカーーグローバル化時代のナマコ市場
第9章 同時代をみつめる眼ーー鶴見良行のアジア学とナマコ学
第10章 サマ研究とモノ研究
終章 生物多様性の危機と文化多様性の保全

著者紹介

赤嶺 淳(アカミネ・ジュン)

1967年、大分県生まれ。1996年、Ph.D.(フィリピン学、フィリピン大学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。 専門は東南アジア地域研究、海域世界論、食生活誌学、フィールドワーク教育論。 主著:『ナマコを歩く――現場から考える生物多様性と文化多様性』(新泉社、2010年)、『グローバル社会を歩く――かかわりの人間文化学』(編著、新泉社、2013年)、Conserving Biodiversity for Cultural Diversity (Tokai University Press, 2013)、『クジラを食べていたころ――聞き書き 高度経済成長期の食とくらし』(編著、グローバル社会を歩く研究会、2011年)ほか。

関連書籍

  • グローバル社会を歩くFTP
  • クジラを食べていたころFTP
  • バナナが高かったころFTP
  • 秘められた和食史FTP