北の黒曜石の道 白滝遺跡群 〔改訂版〕

「白滝ジオパーク」に認定され、自然遺産・歴史遺産として注目の遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」12

北の黒曜石の道 白滝遺跡群 〔改訂版〕

  • 木村 英明/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-2041-2
  • 2020.09.15発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

北海道・白滝は世界第一級の黒曜石原産地。旧石器時代の白滝での石器生産システムを解明し、道内およびサハリン・シベリアの遺跡研究から、北の物流ネットワークと人類拡散のドラマを浮かび上がらせる。改訂版では、新たにわかってきたサハリン・シベリアとのつながりを解説。

目次

第1章 世界第一級の黒曜石産地・白滝
1 黒曜石の話
2 黒曜石の山・赤石山
3 もうひとつの原産地
第2章 日本旧石器研究と白滝
第3章 白滝遺跡群
1 山頂の石
2 山腹の遺跡
3 湧別川流域の大遺跡群
第4章 人類の活動と白滝産黒曜石
1 白滝産黒曜石との出会い
2 露頭の開発と流域の分業システム
3 海外に運ばれた白滝産黒曜石
第5章 石材流通のネットワーク
1 遠隔地の白滝産黒曜石の意味するもの
2 交換のネットワーク
第6章 北の黒曜石の道
1 長距離を旅する巨大石器
2 人類拡散のドラマ

出版社からのコメント

現地には白滝遺跡群について展示する遠軽町埋蔵文化財センターと、地質・自然環境の展示・ガイダンス施設の白滝ジオパーク交流センターがあります。ぜひ、行ってみてください。

著者紹介

木村 英明(キムラ・ヒデアキ)

1943年、北海道札幌市生まれ。
明治大学大学院文学研究科修士課程修了。史学博士、ロシア科学アカデミー名誉博士。
札幌大学文化学部教授、同大学院文化学研究科長などを歴任、2008年に退職。「カリンバ遺跡」史跡整備検討委員会委員長(前)、遠軽市白滝ジオパーク交流センター名誉館長(前)、白滝ジオパーク推進協議会学識顧問ほか。
主な著書 『北の黒曜石の道 白滝遺跡群〈改訂版〉』(シリーズ「遺跡を学ぶ」012、新泉社)、『縄文の女性シャーマン カリンバ遺跡』(シリーズ「遺跡を学ぶ」128、共著、新泉社)、『シベリアの旧石器文化』(北海道大学図書刊行会)、『黒曜石原産地遺跡・「白滝コード」を読み解く』(六一書房)、『氷河期の極北に挑むホモ・サピエンス』(雄山閣)ほか。

関連書籍

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