韓国文学セレクション『イスラーム精肉店』の書評が共同通信で配信中(江南亜美子氏評)
書評家の江南亜美子さんによる、ソン・ホンギュ作『イスラーム精肉店』(橋本智保訳)の書評が共同通信で配信され、全国の各地方紙に順次掲載中です。
◎韓国文学セレクション『イスラーム精肉店』(ソン・ホンギュ作、橋本智保訳)
https://www.shinsensha.com/books/4597/
〈80年代のソウル梨泰院地区は、故郷喪失者など国籍も民族も違う人々があやういバランスの上で共生している。「僕」はこの地で人々と交流し、大人になっていく。〉
〈筆致は穏やか、だが僕の見聞きする出来事は強烈だ。……つまり強烈なトラウマにさいなまれる人々の生き死にを、僕はじっと見つめるのだ。〉
〈民族間、宗教間、国家間の何であれ、人々が分断され対立することの愚かさを、本書は切実に描く。朝鮮戦争は大きなモチーフの一つだが、痛みの共感と連帯というテーマは普遍性を持つ。心に恐怖と怒りしかなかった少年が、世界は美しいと涙を流せるようになるまで。ソン・ホンギュの言葉はシビアな現実を捉えつつ、ほの温かい。〉
・「信濃毎日新聞」2022年3月12日「分断され対立 愚かしさ切実に」
・「京都新聞」2022年3月12日「不条理描く韓国リアリズム」
・「中国新聞」2022年3月13日「分断・対立の愚かしさ」
ほか各紙、順次掲載
江南亜美子さんによる、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(橋本智保訳)の書評が共同通信配信で全国の各地方紙に順次掲載中です。
〈80年代のソウル梨泰院地区は、故郷喪失者など国籍も民族も違う人々があやういバランスの上で共生している。「僕」はこの地で人々と交流し、大人になっていく。〉 pic.twitter.com/BzFRhm8s78
— 新泉社「韓国文学セレクション」 (@kbook_shinsen) March 18, 2022
〈筆致は穏やか、だが僕の見聞きする出来事は強烈だ。……つまり強烈なトラウマにさいなまれる人々の生き死にを、僕はじっと見つめるのだ。〉
江南亜美子さん評(共同通信配信)
ソン・ホンギュ作『イスラーム精肉店』(橋本智保訳)書評よりhttps://t.co/oIYKcMqmo5 pic.twitter.com/CmqpjIXoeq— 新泉社「韓国文学セレクション」 (@kbook_shinsen) March 18, 2022
書評家の江南亜美子さんによる、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』橋本智保訳の書評が掲載されました。
〈人々が分断され対立することの愚かさを、本書は切実に描く。…痛みの共感と連帯というテーマは普遍性を持つ。心に恐怖と怒りしかなかった少年が、世界は美しいと涙を流せるようになるまで。〉 https://t.co/pU60SXVwjp
— 新泉社「韓国文学セレクション」 (@kbook_shinsen) March 12, 2022
〈ソン・ホンギュの言葉はシビアな現実を捉えつつ、ほの温かい。〉
江南亜美子さんによる、『イスラーム精肉店』(橋本智保訳)の書評より(「京都新聞」3/12)。
〈クォン・ヨソン『まだまだという言葉』(斎藤真理子訳、河出書房新社)も、社会の片隅にじっと生息する人々を描いた短編集だ。〉 pic.twitter.com/CrfUPO7EsM
— 新泉社「韓国文学セレクション」 (@kbook_shinsen) March 12, 2022