新刊
史料にはみえない謎の城柵
シリーズ「遺跡を学ぶ」165
古代出羽国の対蝦夷拠点 払田柵跡
- A5判
- 96頁
- 1700円+税
- ISBN 978-4-7877-2335-2
- 2024.03.15発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
- 「読売新聞」書評(2024年4月21日付)
- 「秋田魁新報」書評(2024年4月29日付)
紹介文
明治年間、秋田県で農作業中の水田から杉の角材が隙間なく列をなして発見された。昭和初期の発掘により、律令国家が築いた対蝦夷政策の拠点であることがわかった。この遺跡が史料に記録されたどの城柵にあたるのか、90年以上に及ぶ論争と半世紀にわたる発掘からその正体に挑む。
目次
第1章 謎の城柵の発見
1 姿をあらわした城柵
2 律令国家の東北経営と城柵
第2章 払田柵跡を掘る
1 水田に浮かぶ島
2 払田柵跡の構造
3 三重構造の城柵
4 政庁とその変遷
5 工房域と曹司域
6 柵内のその他の調査
7 払田柵創建後の周辺環境
〈コラム〉遺跡にみる自然災害
第3章 出土文字資料は語る
1 墨書土器・刻書土器
2 木簡
3 漆紙文書
第4章 払田柵跡の正体を探る
1 払田柵跡の変遷
2 払田柵跡をめぐる諸説
3 払田柵とは何か
4 これからの払田柵跡
出版社からのコメント
発掘調査によって古代の城柵だとわかったのに、本当の名前がわからない不思議な城柵です。