実在とは何か
近刊

『善の研究』の核心、第二編「実在」を一言一句すべてに触れて解説する。

実在とは何か

西田幾多郎『善の研究』講義

  • 大熊 玄/著
  • 四六判
  • 362頁
  • 2700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2209-6
  • 2023.02.10発行
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紹介文

西田幾多郎が、自らの「哲学的思想を述べたもの」、『善の研究』の「骨子というべきもの」と語る、同書第二編「実在」の徹底的解説書。
「実在とは如何なる者であるか。主客の対立なく、知情意の分離なく、単に独立自全の純活動あるのみである。」

目次

はじめに
講義を始めるにあたって

第一章 ひたすら考え究めていく、その始まりの基点(ゼロ・ポイント)
〔考究の出立点〕
第二章 意識の立ち現われ(現象)こそが唯一の実在である
〔意識現象が唯一の実在である〕
第三章 実在の真の姿は、知ではなく情意によって明らかとなる
〔実在の真景〕
第四章 真の実在(意識現象)にはいつも同一の形式がある
〔真実在は常に同一の形式を有っている〕
第五章 真の実在は「一即多、多即一」という根本的なあり方をしている
〔真実在の根本的方式〕
第六章 実在はただ一つだけ
〔唯一実在〕
第七章 実は、「二」に分化し、「多」へと発展する
〔実在の分化発展〕
第八章 「自然」にも、実在としての自己がある
〔自然〕
第九章 「精神」とは、実在から抽出された統一作用のこと
〔精神〕
第十章 「神」とは、究極の実在のこと
〔実在としての神〕
おわりに
引用・参考文献

出版社からのコメント

「現代の私たちの生活には、いわゆる実在ではないもの(フィクション、フェイク)が溢れかえり、どこか実在性(リアリティ)が希薄となっているように思えます。そこで、現代に生きる私たちも、『善の研究』で語られる実在を参考にして、自分自身にとっての「実在」についてあらためて考えることができればと思います。」(「はじめに」より)

著者紹介

大熊 玄(オオクマ・ゲン)

1972年、千葉生まれ、新潟育ち。
立命館大学史学科(東洋史学専攻)卒業、金沢大学大学院文学研究科修士課程(比較思想研究室・インド哲学)修了、同大学院社会環境科学研究科(博士後期)満期退学。
専門は東洋思想・日本哲学(西田幾多郎、鈴木大拙)。
1999年から約1年半のインド・プネー大学への留学より帰国後、石川県西田幾多郎記念哲学館の開館準備に携わる。金沢大学非常勤講師、石川県西田幾多郎記念哲学館専門員・学芸課長を経て、現在、同館副館長、立教大学文学部・大学院21世紀社会デザイン研究科教授。
著書 『善とは何か 西田幾多郎『善の研究』講義』(新泉社)、『鈴木大拙の言葉 世界人としての日本人』(朝文社)、『鈴木大拙/大拙の言葉』(金沢市国際文化課)、『はじめての大拙―鈴木大拙 自然のままに生きていく一〇八の言葉』(ディスカバー・トゥエンティワン)。共著『鈴木大拙と日本文化』(朝文社)。編著書『西田幾多郎の世界』(石川県西田幾多郎記念哲学館)。

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