カール・マルクス 未来のプロジェクトを読む
近刊

資本主義の終わり方と、私たちの未来を考える。

カール・マルクス 未来のプロジェクトを読む

  • 植村 邦彦/著
  • 四六判
  • 320頁
  • 2700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2205-8
  • 2022.10.20発行
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紹介文

《マルクス思想のアクチュアリティ》

格差と貧困の拡大、疎外された労働の拡大……。
「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。
現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。
私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るために——。

《資本主義の終わり方と、私たちの未来を考える。》

「資本主義の矛盾」が世界的規模で噴出し、職場内で、国内で、さらには国境を越えて競争に駆り立てられているのが、私たちが置かれている現状である。
「協同/協働」すること、シェアや分かち合い、贈与や互酬性などの再評価が進んでいる。それはまさに、私たちの生き方や社会の仕組み自体が問われているからだ。
「資本主義の終わり方」を考え直してみることは、私たちがこれからどう生きるのか、どのように行動したらいいのか、という実践的問題に直結する。
未来のプロジェクト——。ここから先は私たち自身が考える番だが、マルクスを再読することは、私たち自身の未来のプロジェクトを読み取ることなのである。

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目次

第一章 ロックとマルクス——労働が所有権を基礎づける?
第二章 初期社会主義と奴隷制
第三章 労働と所有の不正義——貧困・疎外・奴隷制
第四章 贈与と分かち合い——グレーバー『負債論』をめぐって
第五章 アソシアシオン・個体的所有・貨幣
第六章 「ファーガスンとマルクス」再考
第七章 『経済学批判』序言——人間の社会と歴史についての一考察
第八章 資本主義の終わり方——『資本論』のポリフォニー
第九章 世界システム論とローザ・ルクセンブルク
第十章 東ドイツにおける社会主義と市民社会——言説史の試み
第十一章 その後の「市民社会」論
第十二章 戦後日本のマルクス研究

著者紹介

植村 邦彦(ウエムラ・クニヒコ)

1952年生まれ。
関西大学名誉教授。専門は社会思想史。
主な著作に、『カール・マルクス 未来のプロジェクトを読む』(新泉社、2022年)、『隠された奴隷制』(集英社新書、2019年)、『ローザの子供たち、あるいは資本主義の不可能性——世界システムの思想史』(平凡社、2016年)、『市民社会とは何か——基本概念の系譜』(平凡社新書、2010年)、『マルクスのアクチュアリティ——マルクスを再読する意味』(新泉社、2006年)、『マルクスを読む』(青土社、2001年)、『「近代」を支える思想――市民社会・世界史・ナショナリズム』(ナカニシヤ出版、2001年)、『同化と解放――19世紀「ユダヤ人問題」論争』(平凡社、1993年)、『シュルツとマルクス――「近代」の自己認識』(新評論、1990年)など。
訳書に、カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(太田出版、1996年/平凡社ライブラリー、2008年)など。

関連書籍

  • マルクスのアクチュアリティFTP
  • マルクスと哲学FTP
  • マルクスとアソシエーション 〔増補新版〕FTP
  • 21世紀のマルクス
  • 貧困の基本形態FTP