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メディア2024.03.30

韓国文学セレクション『ロ・ギワンに会った』の書評が「毎日新聞」に掲載されました

韓国文学セレクション『ロ・ギワンに会った』(チョ・ヘジン著、浅田絵美訳)の書評が、2024年3月30日付「毎日新聞」に掲載されました。

◎今週の本棚『ロ・ギワンに会った』(毎日新聞ウェブサイト)
https://mainichi.jp/articles/20240330/ddm/015/070/002000c

〈脱北者の青年ロ・ギワンの足跡を、彼の供述書や日記を手がかりにたどる物語。……ギワンは中国を経由し、母親の死という悲しみを背負って欧州にたどり着いた。命がけで到着したブリュッセルは別世界で、故郷とのコントラストが著しい。言葉も通じず所持金も減り、不安と孤独の中でギワンは街をさまよう。難民を巡る厳しく排他的な現実が、一人の青年の記録によって浮かび上がっている。〉

〈キムはギワンを慈しみ、自身の心象を重ねる。……他者と分かり合うことへの絶望と無力感を抱くキム。それでも人と出会い、他者と関わることで回復し希望を見いだしていく。〉

〈本作は脱北者を巡る第三者の物語である点で特長づけられる。小説を原作にした映画「ロ・ギワン」が現在配信されている。〉

◎『ロ・ギワンに会った』書籍紹介ページ
https://www.shinsensha.com/books/6070/