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メディア2021.07.21

『誰のための熱帯林保全か』の書評が「北海道新聞」に掲載されました

笹岡正俊・藤原敬大編『誰のための熱帯林保全か』の書評が「北海道新聞」に掲載されました。

◎金子正美氏評「開発現場での問題 現地の人々の視点で」
(「北海道新聞」2021年7月18日)

〈私たちは、日本で使われるコピー用紙の5枚に1枚はインドネシア産であることや、スナック菓子、洗剤、化粧品に用いられるパーム油(ヤシ油)は世界で最も利用されている植物油であり、インドネシア産であることをほとんど知らない。〉

〈また、紙やパーム油を生産するために、熱帯林が伐採され、アブラヤシ農園が開発されることによって、現地では、オランウーターなどの野生動物が絶滅の危機に瀕し、……大量の温室効果ガスが放出され、また、水質汚濁、山火事などの頻発、そして、土地の収奪、住民生活の悪化が起こっていることを知らない。〉

〈インドネシアの熱帯林で起こっている問題は、遠く離れた異国の問題ではなく、私たちの身近な消費の問題であり、環境問題でもある。〉

 

◎笹岡正俊・藤原敬大編『誰のための熱帯林保全か』
https://shinsensha.com/books/3908/