インド巡礼日記

〔山尾三省ライブラリー〕

インド巡礼日記

インド・ネパール巡礼日記1

  • 山尾 三省/著
  • 四六判上製
  • 504頁
  • 3000円+税
  • ISBN 978-4-7877-0881-6
  • 2012発行
  • [ 在庫あり ]
  • 野草社/発行
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紹介文

1973年の年末から一年間、山尾三省は家族5人で、インド・ネパールのヒンドゥ教・仏教の聖地を巡礼した。祈りと思索の日々を克明に綴った当時の貴重な日記を今回はじめて刊行する。

「とうとうヴェナレスに来た。鉄橋を渡る時、パイサ銭を多くのインド人にまじって放りこんだ。母なるガンガーの向こうにヴェナレスの名高いガートが見えた時には胸の内に熱い感動があった。同席していたインド人の青年が私の肩に手を置いて、ガンガーはインド人の心の母だと二度繰り返した。胸が躍りヴェナレスヴェナレスと子供達に何度も教えた。」(本文より)

目次

バンコック
カルカッタ
ブッダガヤ
ラジギール
ブッダガヤ
ヴェナレス
ヴェナレス(ハウスボート)
サールナート
クシナガラ
アヨーディア
ヴリンダーヴァン
ハリドワール
リシケシ
シムラ
マナリ

著者紹介

山尾 三省(ヤマオ・サンセイ)

1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73年〜74年、インド・ネパールの聖地を1年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去。
著書『聖老人』『アニミズムという希望』『リグ・ヴェーダの智慧』『南の光のなかで』『原郷への道』『インド巡礼日記』『ネパール巡礼日記』『ここで暮らす楽しみ』『森羅万象の中へ』『狭い道』『野の道』(以上、野草社)、『法華経の森を歩く』『日月燈明如来の贈りもの』(以上、水書坊)、『ジョーがくれた石』『カミを詠んだ一茶の俳句』(以上、地湧社)ほか。
詩集『びろう葉帽子の下で』『祈り』『火を焚きなさい』『五月の風』(以上、野草社)、『新月』『三光鳥』『親和力』(以上、くだかけ社)、『森の家から』(草光舎)、『南無不可思議光仏』(オフィス21)ほか。