探る!海の職人技 クレーン船解体新書
近刊

巨大構造物を築く海の現場に迫る!

探る!海の職人技 クレーン船解体新書

  • 出水 伯明/写真
  • 田中 淳夫/取材・文
  • A5判
  • 144頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-2515-8
  • 2026.04.15発行
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紹介文

海に浮かぶ巨大なクレーンを見たことがあるでしょうか? 近頃では洋上風力発電の風車の設置には欠かせないアイテムですし、明石海峡大橋や東京ゲートブリッジなどの海峡にかかる橋や、防潮堤の設置に、クレーン船(起重機船)は大活躍しています。そんな重要な‟はたらく乗り物”なのに、クレーン船はあまり知られていません。赤白に塗り分けられた大きなクレーンが、巨大な物体を吊り上げ、海上を動くさまは、見ているものをワクワクさせます。
写真とイラストで、海で働く船、人々、そして知られざるクレーン船の魅力を丸ごと紹介します。

目次

はじめに

1. 写真で見る海の職人技!
01 東日本大震災復興工事―宮城の復興のシンボル「気仙沼大島大橋架橋」
02 台風で破損した関西国際空港連絡橋の架け替え工事
03 明石海峡大橋ができるまで
04 クレーン船が大活躍―日本各地の大橋架橋
クレーン船トリビア01 クレーンとクレーン船の誕生はギリシャから?

2. ルポ 探る!クレーン船の現場
クレーン船トリビア02 オランダを驚かせた江戸のサルベージ

3. 探る! クレーン船の仕組み
01 クレーン船って何をするの?
02 なんで重い物を吊り上げられるの?―滑車の仕組み
03 クレーン船のワイヤーは何本あるの?―ワイヤーの仕組み
04 船が転覆しないのは水のおかげ?―転覆しない仕組み
05 どうやって移動するの?―曳航するのはタグボート
06 どうやって移動するの?―アンカー船と着火船
07 どうやって移動するの?―橋の下の航行
08 クレーン船にエンジンはあるの?―動力部分を探る
09 クレーンはどうやって動かすの?―操作パネル
10 クレーン船の甲板には何があるの?
11 台風の時はどこに避難するの?
クレーン船トリビア03 陸軍が所有していたクレーン船・蜻州丸

4. 探る! 海の職人技
01 世界最大、日本最大のクレーン船は?
02 巨体物体も台船を使って海上輸送
03 巨大物を吊り上げる必需品「吊り枠」
04 水に浮く巨大なケーソン
05 巨大な橋げたの設置
06 沈埋函トンネル
07 サルベージいろいろ
08 潜水士の仕事―サルベージ
09 潜水士の仕事―捨石均し
10 油の回収は人力で
11 乗組員の休日
12 乗組員の食事
13 新たな仕事、海底調査
14 バブルカーテンシステム
クレーン船トリビア04 戦艦大和は引き揚げられるか

あとがき・謝辞

おわりに

奥付

出版社からのコメント

いったいどうやって、巨大なコンクリートや橋を寸分狂わずに設置するのだろうか。そんな疑問から始まったこの本の取材ですが、知れば知るほどクレーン船の沼にハマっていきました。クレーン船はタグボートに引っ張ってもらわなければ移動できない、クレーン船で一番目に付くワイヤーは、吊り荷を吊り上げるワイヤーではない、などなど、新しい発見の連続です。この本でクレーン船の写真を撮影しているカメラマンの出水伯明さんは、クレーン船の沼にハマってすでに半世紀とか。皆さんもこの本をきっかけに奥深いクレーン船の沼に、ハマってみてください。

著者紹介

出水 伯明(デミズ・ノリアキ)

1960年大阪生まれ。映像制作作家。日本写真家協会会員。文化財・民俗文化財の撮影・映像制作、航空写真を手がける。主な共著に『愛宕山と愛宕信仰』(京都愛宕研究会)、『禅と旅する太夫さん伊勢大神楽』(岩田書院)など。

田中 淳夫(タナカ・アツオ)

1959年大阪生まれ。ネイチャー関係から経済、産業記事を多く手がける。主な著作に『獣害列島』(イースト・プレス)『森は怪しいワンダーランド』『盗伐 林業現場からの警鐘』(共に新泉社)など多数。