地産地消の経済学

地産地消の経済学

生命系の世界からみた環境と経済

  • 池本 廣希/著
  • 四六判上製
  • 272頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-0806-9
  • 2008発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

地球温暖化や輸入冷凍食品による中毒事件が示しているように、食べもののグローバルな生産―消費は見直しを迫られている。環境への負荷を考慮した環境経済学からさらに、その土地で作ったものをその土地で食し排泄物をその土地へ返す「地産地消の経済学」への転換を提唱する。

目次

序章 生命系の世界からみた環境と経済

 1 生産地と消費地が直結する世界
第1章 今なぜ、地産地消か
第2章 地産地消の実践
第3章 市場経済志向からの脱出と「地産地消の経済学」

 2 環境と経済の世界
第4章 市場経済と環境と経済
第5章 生命系の世界とマルクスの環境思想
第6章 水と土と循環型社会

 3 自然と共に生きる世界
第7章 水田の水利用と土地利用
第8章 自然と土にふれる生活
第9章 ため池再発見

終章  再び、生命系の世界からみた環境と経済

著者紹介

池本 廣希(イケモト・ヒロキ)

兵庫大学経済情報学部教授。専門は環境経済学、農業経済学、食料経済。1947年鳥取県倉吉市生まれ。九州大学大学院農政経済学科博士課程単位取得修了。千歯扱き発案者の末裔。大学院生の頃保田茂先生に連れ立ってテントを担いで全国の有機農業の実践農家を訪問した。目下、兵庫大学ため池研究員を兼ね、ため池を中心とした地域問題、米問題、環境問題、食の安全・安心の問題等にかかわる。
主な著書 『生命系の経済学を求めて』(新泉社)、『家族・育み・ケアリング』(共著、北樹出版)ほか。