
アニメや漫画には、なぜかしっぽを持つキャラクターがいっぱい!
13歳からの考古学
なんで人間にはしっぽがないの?
二度の喪失の物語
- 四六判
- 252頁
- 2200円+税
- ISBN 978-4-7877-2504-2
- 2025.09.25発行
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紹介文
引っこみ思案な中学1年生の千鶴は、教育熱心な母親に言われるままに私立の進学校に入学するも、いい大学を目指すためにさらに勉強にいそしむ周囲の雰囲気に、どこかなじめずにいる。そんなとき、大好きな叔母の杏奈ちゃんが交通事故で亡くなってしまった。「しっぽ」の研究者だった杏奈ちゃんのことを、「役立たず」と呼ぶ母親。その言葉を聞くたびにもやもやしながらも、母への反論の言葉を持たない千鶴。杏奈ちゃんが大学に残した荷物の片づけを手伝い、彼女にゆかりのある人たちと触れ合ううちに、千鶴のなかで「学び」に対しての意識が少しずつ変わっていき、「研究は勉強と違う」「研究は楽しい」と言っていた杏奈ちゃんの言葉の意味がわかるようになっていった。「ヒトはなんでしっぽを失くしたのか?」「人にとってしっぽとはなにか?」というテーマを研究していた杏奈ちゃんの足跡を、千鶴と一緒に追ってみましょう。
目次
おもな登場人物
プロローグ
第1章 杏奈ちゃんはしっぽ博士
形見のタブレット/はじめての京大
第2章 京大・人類学研究室
人類学研究室の山下さん/はじまりの地/山下さんの話①:大地溝帯とミルクティー/ミッシングリンク・化石記録の空白/山下さんの話②:さよなら人類学
第3章 京大・発生学研究室
日仏学館でおいしいランチ/発生学研究室の中山先生/杏奈ちゃんの新たな挑戦/懐かしい声/京都コレクションとヒト胚しっぽの研究/中山先生の話:伸びて止まって、そして縮む/どうすればやりたいことを見つけられる?/京都大学総合博物館の松浪さん
第4章 京大総合博物館、ふたたび
動物園としっぽ博士(?)千鶴/鳥のしっぽはしっぽじゃない⁉/二度目の京都大学総合博物館/松浪さんの話①:大学時代の杏奈ちゃん/松浪さんの話②:博物館での再会/お母さんのわからずや
第5章 杏奈ちゃんのしっぽ展
三度目の京都大学総合博物館/わたしはなにを失くしたのか?/杏奈ちゃんからのメッセージ
エピローグ
あとがき
しっぽ学(Shippology)ってなに?
おもな参考文献・動画
出版社からのコメント
大好評の「13歳からの考古学」シリーズ、第6弾はしっぽを巡る喪失の物語です。
孫悟空、九尾狐、猫又、そしてしっぽのある多くの人気アニメキャラクターたちetc. 私たちヒトにはしっぽがないのに、私たちはしっぽを持つキャラクターに囲まれています。しっぽに憧れがあるからなのでしょうか。それとももっと何か深い理由があるからなのでしょうか。
大好きだった叔母の杏奈ちゃんが亡くなったのに、その実感がわかない千鶴。亡くなってから「しっぽ博士の杏奈ちゃん」の姿を知り、その足跡を追ううちに、いつしか千鶴も「しっぽ」の魅力にハマってしまいます。
著者は「しっぽ博士」の東島沙弥佳さん。ヒトがしっぽをどのように失くしたのか、人はしっぽになにを見てきたのかなど、文理や分野の壁を越えてしっぽからひとを知るための研究「しっぽ学」をすすめています。現在進行形の「しっぽ」の研究ですが、この本がきっかけとなって、未来の「しっぽ博士」が誕生するかもしれません。