概念としての家族

概念としての家族

家族社会学のニッチと構築主義

  • 木戸 功/著
  • 四六判上製
  • 260頁
  • 2200円+税
  • ISBN 978-4-7877-1001-7
  • 2010発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

家族愛・家族の絆が喧伝される一方、介護での家族の負担や家庭崩壊、親子間の殺人・虐待が社会問題となっている。「家族」とはいったい誰なのか、そして何をするものなのか。戦後日本の家族社会学における家族概念を検討・整理しながら、社会構築主義の視点から現代の家族を解明する。

目次

はじめに

第1章 家族社会学の「多様化」と社会構築主義
家族と家族理論の再考/「多様化」という家族変動/家族社会学の「多様化」/家族の社会構築主義的アプローチ/社会構築主義と家族の「多様性」/経験的研究へ向けて

第2章 日本における「標準理論」の受容過程 ──「核家族論争」再考
「核家族論争」と戦後日本の家族社会学研究/対象と方法/「核家族論争」再考/「核家族論争」と「家族社会学」の構築

第3章 家族機能をめぐる諸問題 ── 家族社会学の論理と人々の方法
「核家族説」と家族機能/「家族の本質」と家族機能/家族社会学の論理/構造‐機能二分法的理解と人々の方法

第4章 家族社会学のニッチ
社会的実験の機会/現代家族と「親密性」/媒介するのは性愛か?/「家族」から「親密圏」へ?/「脱私事化」と家族の秩序

第5章 家族であることを支援する ──「家族支援」の技巧的な実践
はじめに/「家族支援」と現代社会─機能的代替と家族の「脱私事化」/ケース概要と方法/支援の困難性について─訪問への同行 /母親の状態の定義過程─カンファレンスへの参加 /議 論

第6章 福祉的支援のエスノグラフィー
はじめに/福祉的実践と在宅介護支援センター/対象と方法/安心ネットワークから見守りネットワークへ/「地区関係者会議」と「地域」への働きかけ/小括と課題

あとがき
参考文献
索  引

著者紹介

木戸 功(キド・イサオ)

1968年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。 早稲田大学人間科学部助手、日本学術振興会特別研究員、立教大学、和光大学、聖心女子大学などの非常勤講師を経て、札幌学院大学人文学部准教授を経て、現在、聖心女子大学教授。 専門:家族社会学 主な著作  『概念としての家族─家族社会学のニッチと構築主義─』『社会学的まなざし』(共著)新泉社、『現代日本の家族社会学を問う―多様化のなかの対話』(共著)ミネルヴァ書房、『間主観性の人間科学』(共著)言叢社、『エイジングと日常生活』(共著)コロナ社、『自立と共生の社会学』(共著)学文社など。