上代音韻のミステリー

上代音韻のミステリー

宮古島方言は上代音韻の原形である

  • 砂川 恵伸/著
  • A5判上製
  • 292頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1005-5
  • 2010発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

宮古島方言には古代日本語を解明するための鍵がある――。
奈良時代まで存在していた上代音韻は、不思議なことに平安時代の初期には消滅してしまう。この日本語音韻史上、最大のミステリーを万葉仮名に使用された漢字の音を詳細に検討して解き明かす。また琉球方言の分析から、宮古島方言が上代音韻の真の姿を伝えていることを証明する。

目次

1 万葉仮名の秘密と上代音韻消滅の理由
第1章 上代音韻発見の経緯
第2章 上代音韻にとり組む前に──中国原音と万葉仮名
第3章 通説の問題点
第4章 万葉仮名の新法則
第5章 異例となる漢字の分析──『説文解字』による上古音
第6章 上代音韻消滅の理由──上古音から中古音への切り替え
第7章 万葉仮名の新たなるミステリー──段の書きわけ

2 宮古島方言の秘密
第1章 琉球方言と「は行子音」の/p/
第2章 琉球方言の二類の「き」
第3章 宮古島方言と上代音韻の母音組織──エ列音・オ列音は存在しない
第4章 「し」「じ」および「せ」の甲類乙類の存在
第5章 「四つ仮名」混同の真相──第二の証拠
第6章 「い」の甲類乙類の存在──/i/と/z/
第7章 宮古島方言から古代日本語を考える
第8章 宮古島方言と八重山方言

資料

著者紹介

砂川 恵伸(スナガワ・ケイシン)

1947年沖縄宮古島に生まれる。1965年琉球府立宮古高等学校卒業。1972年広島大学医学部卒業。1973年厚生連尾道総合病院勤務を経て、1981年より沖縄県立宮古病院勤務(外科)。2001年2月同院を副院長で退職。2001年2月より社会福祉法人・介護老人保健施設栄寿園勤務。
日本人の起源、日本古代史の探求をライフワークとする。
著書:『古代天皇実年の解明』『天武天皇と九州王朝』(ともに新泉社)