弥生集落像の原点を見直す・登呂遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」99

弥生集落像の原点を見直す・登呂遺跡

  • 岡村 渉/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1339-1
  • 2014発行
  • [ 在庫あり ]
  • 書店サイトへ

紹介文

近年、弥生時代の集落というと、吉野ヶ里遺跡のような大環濠と巨大建物の・クニ・がイメージされやすいが、住居と水田が一体となってみつかった登呂遺跡の重要性に変わりはない。二〇〇〇年前後に実施された再発掘をふまえ、弥生集落像をあらためて問い直す。

「弥生時代の集落イメージは、戦後間もない登呂遺跡の調査で導きだされた集落イメージから巨大環濠集落のイメージに移っていった。しかし、登呂ムラは、弥生時代後期の拠点集落の平均的姿をあらわしており、現在でも、弥生時代の集落イメージを代表しているのである。」

目次

第1章 弥生時代への扉

第2章 戦後考古学の金字塔
1 登呂遺跡の発見
2 戦時下の発掘調査
3 戦後考古学の出発
4 集落の実像にせまる再調査

第3章 水田稲作農耕のムラ
1 ムラの変遷
2 住居・倉庫・祭殿
3 灌漑水田
4 ムラの環境

第4章 稲作と暮らし
1 水田稲作農耕の実態にせまる
2 ムラの漁撈・狩猟・暮らし
3 ムラの祭祀

第5章 弥生社会と登呂ムラ
1 中心のムラと周辺のムラ
2 地域のなかのムラのつながり
3 列島のなかの登呂ムラ
4 登呂ムラの終焉
5 登呂遺跡を後世に伝える

著者紹介

岡村 渉(オカムラ・ワタル)

1962年、静岡県藤枝市生まれ。1985年、國學院大學文学部史学科卒業。 現在、静岡市役所文化財課。 主要著作 「駿河湾沿岸における弥生時代後期の集落景観」(『2005年度共同研究成果報告書』⑲大阪府文化財センター)、「弥生集落の様相・静清平野 登呂遺跡」(『弥生時代の考古学8 集落からよむ弥生社会』同成社)、「登呂遺跡水田跡の土層」(『静岡市立登呂博物館館報』1、静岡市立登呂博物館)、「静岡県登呂遺跡の再発掘調査」(『日本考古学』第13号、日本考古学協会)ほか。