神龍の棲む火の山
新刊

神龍の棲む火の山

奥武蔵より伊豆山、日金山、富士山へ〝熊野修験〟の影をさぐる

  • 岡倉 捷郎/著
  • 四六判上製
  • 310頁
  • 2600円+税
  • ISBN 978-4-7877-6334-1
  • 2020.03.10発行
  • [ 在庫あり ]
  • 梟社/発行
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紹介文

従来、霊山は祖霊や水分神の居所とされていた。それに対し、著者は、伊豆山、日金山、富士山の信仰の根源にある噴火をもたらす火の神と、その現れである神龍の信仰に着目。そこに流れる熊野修験の影をさぐり、さらにはその信仰が奥武蔵から東北の遠野にまで及ぶことを解明する野心作。(発行=梟社)

目次

序 章 伊豆山、日金山における火ノ神伝承をめぐって
第一章 伊豆山周辺の「龍」と温泉神
第二章 描かれた「神龍」の地底世界
第三章 末代上人と伊豆山、日金山
第四章 江戸期・走湯山の再興と末代聖人
第五章 〝荒ぶる不尽〟の真景
第六章 「火牟須比命」と火ノ神伝承
第七章 伊豆権現と金属伝承 ―伊豆山より遠野来内へ
終 章 奥武蔵の山里に、伊豆山の〝火の神〟がなぜ祀られたのか
浅見孝三郎翁のこと―あとがきに代えて

著者紹介

岡倉 捷郎(オカクラ・カツロウ)

1942 年、東京に生まれる。東京教育大学史学科卒業。高等学校教諭を経て、人文系出版社に勤務。『山岳宗教史研究叢書』全18 巻をはじめ、主に民俗宗教・修験道関係の企画・編集を手がける。その後、山村民俗の会「あしなか」誌の編集に携わり、房総・奥武蔵を主要舞台に出羽三山・富士山を中心とした山岳信仰の民俗調査をおこなう。その成果を、採訪記録として同誌に寄稿してきたが、昨今は、調査の拠点を伊豆沿岸部の山と海に移し、現在に至っている。
著書・論稿に、『鹿野山と山岳信仰』(1979、崙書房)、『房総の庶民生活』(1984、うらべ書房)、「湯殿山信仰と供養塚」(千葉県の歴史23、1982)、「武蔵野における出羽三山信仰」(埼玉民俗14、1985)、「三山参りと札所巡礼」(講座・日本の巡礼1、1996、雄山閣出版)、『聖地への旅・大峰山』(共著、1987、佼成出版社)、その他、「あしなか」への寄稿に「上総木更津の出羽三山信仰」、「妙見・鍛冶・修験」、「奥武蔵の富士山信仰」、「伊豆大神と伊豆ヶ岳」、「熊野権現と温泉の神々」ほか多数。