ドイツ兵捕虜の足跡 板東俘虜収容所
近刊

第一次世界大戦時のドイツ兵捕虜が日本にのこしたものは

シリーズ「遺跡を学ぶ」139

ドイツ兵捕虜の足跡 板東俘虜収容所

  • 森 清治/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1939-3
  • 2019.10.01発行
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紹介文

第一次世界大戦時のドイツ兵捕虜を収容した鳴門市の板東俘虜収容所。そこでは捕虜たちが印刷所や菓子店を開き、コンサートやスポーツ活動を盛んにおこない、製パン技術や楽器演奏法が地元住民に伝授された。戦時下でありながら、互いを認めあい、生まれた豊かな文化の姿を追う。

目次

第1章 一〇〇年前の慰霊碑
1 ドイツ兵の慰霊碑
2 遺跡としての板東俘虜収容所跡

第2章 第一次世界大戦とドイツ兵捕虜
1 日独戦争
2 日本の捕虜取り扱い
3 突貫工事で建設
4 ドイツ兵捕虜の特徴

第3章 姿をあらわした収容所
1 収容所内の配置
2 捕虜が生活した兵舎
3 製パン所とパン竈
4 収容所内の商店街
5 その他のさまざまな施設

第4章 文化活動と地元住民との交流
1 盛んな捕虜の文化活動
2 スポーツと遠足
3 地元住民との交流

第5章 よみがえる板東俘虜収容所
1 ドイツ兵の慰霊碑の供養
2 互いを認めあう交流の証

出版社からのコメント

その後の日本による朝鮮支配の強化、日中戦争、太平洋戦争を経た現在の私たちから見ると、板東俘虜収容所で実現した出来事は信じられないようなことばかりです。かといって、それを美化するのではなく、一方で時代状況の恩恵とするのでもなく、人間として認め合うことの重要性に焦点をあてました。

著者紹介

森 清治(モリ・キヨハル)

1966年、徳島県徳島市生まれ
立正大学文学部史学科卒業
鳴門市教育委員会生涯学習人権課で板東俘虜収容所の発掘調査を担当
現在、鳴門市ドイツ館館長
著作、「日独戦争におけるドイツ兵俘虜の製麺麭について」『芙蓉峰の考古学 池上悟先生還暦記念論文集』(池上悟先生還暦記念会、2010)、「42木津城 45土佐泊城」『三好一族と阿波の城館』(戎光祥出版、2018)ほか

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