黒曜石考古学

黒曜石考古学

原産地推定が明らかにする社会構造とその変化

  • 池谷 信之/著
  • B5判上製
  • 308頁
  • 8000円+税
  • ISBN 978-4-7877-0903-5
  • 2009発行
  • [ 在庫僅少 ]
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紹介文

縄文時代・旧石器時代の研究でいま注目されているのが黒曜石と黒曜石製の石器。南関東および信州の重要遺跡から出土した黒曜石製石器の原産地測定を全点敢行している著者が、黒曜石の採掘から製作・流通・消費の過程を追究し、そこから地域史を叙述する「黒曜石考古学」の注目論考。

目次

第1章 黒曜石考古学の構想と基礎的方法
   1 石材研究の現状と黒曜石考古学の構想
   2 黒曜石原産地推定法
   3 黒曜石の生成と伊豆箱根の黒曜石原産地
  
第2章 黒曜石利用の歴史1ー旧石器時代
   1 愛鷹山麓における石材環境と石材利用の歴史
   2 愛鷹山麓における黒曜石利用の開始と環状ブロック群の形成
   3 集団の移動と石材管理(その1・時差消費と補完関係)
   4 集団の移動と石材管理(その2・原産地クラスターと集団管理)
   5 旧石器時代の海上渡航
   
第3章 黒曜石利用の歴史2ー縄文時代~弥生時代
   1 東海東部における縄文化の過程と黒曜石利用1
   2 東海東部における縄文化の過程と黒曜石利用2
   3 アカホヤ火山灰下の共生と相克
   4 「海の黒曜石」から「山の黒曜石」へ
   5 狩猟社会の終焉と縄文的石器制作体系の解体

第4章 黒曜石考古学の確立に向けて

著者紹介

池谷 信之(イケヤ・ノブユキ)

1959年、静岡県生まれ。1983年、明治大学大学院文学研究科史学専攻考古学修士博士前期課程修了。2006年、第7回尖石縄文文化賞受賞。博士(文学) 沼津市教育委員会文化振興課(文化財センター)を経て、現在、明治大学黒曜石研究センター主幹。 おもな著書:シリーズ「遺跡を学ぶ」014『黒潮を渡った黒曜石・見高段間遺跡』『黒曜石考古学』(以上、新泉社)、『葛原第4遺跡(a・b区)発掘調査報告書1』(沼津市文化財調査報告書77)、ほか。