渡来文化と生産

森浩一著作集3

渡来文化と生産

  • 森 浩一/著
  • 森浩一著作集編集委員会/編
  • 四六判上製
  • 340頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1523-4
  • 2016発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

なによりも自身の目で見ることを重んじ、活動した考古学者・森浩一。
その学問は考古学にとどまらず、民族学、民俗学、国文学など多岐に渡る。 本書は、若い頃から晩年に至るまでの膨大な著作のなかから、主要な論文を選びだし、氏の思考をたどることができるように整理、編集したものである。

人間と社会をいきいきと描こうとした森浩一は、「古墳」そのものだけでなく「古墳時代」全体を明らかにしようと、早くからさまざまな生産活動を研究している。大陸との関係を視野に入れた鉄生産や窯業生産、漁労と海人、製塩などの貴重な論考を一冊にまとめる。

「森浩一著作集」全5巻好評刊行中!
4カ月おきに刊行予定です。
第4巻『倭人伝と考古学』(2016年8月刊行予定)
第5巻『天皇陵への疑惑』(2016年12月刊行予定)
四六判上製/各巻320頁前後/各本体2800円+税

目次

鉄と須恵器
  古墳出土の鉄ていについて
  和泉河内窯の須恵器編年
  大阪府南部窯址資料による須恵器編年略表
  南海道の古代窯業遺跡とその問題

海の生活
  飯鮹壺形土器と須恵器生産の問題
  古代産業─漁業
  製塩についての二つの覚書
  生道塩
  海の生活─玄界・瀚海の海人

馬と牛の考古学
  考古学と馬
  大化薄葬令の馬の殉殺について
  陝西省で見た石馬と石牛
  日本古代の牛をめぐって

解題

著者紹介

森 浩一(モリ・コウイチ)

1928~2013年大阪市生まれ。1951年同志社大学文学部英文科卒業。1957年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立泉大津高校教諭、関西大学講師を経て、1972年同志社大学文学部教授。1999年同志社大学を退職し、同大学名誉教授。2012年第22回南方熊楠賞受賞。2013年8月6日逝去(85歳)
著書:『古墳の発掘』『考古学と古代日本』(中央公論社)、『日本神話の考古学』『記紀の考古学』(朝日新聞社)、『古代史の窓』(新潮社)、『天皇陵古墳』(大巧社)、『古代史おさらい帳』『倭人伝を読みなおす』(筑摩書房)、『敗者の古代史』(中経出版)など多数。

森浩一著作集編集委員会(モリコウイチチョサクシュウヘンシュウイインカイ)