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メディア2024.06.17

『災害〈後〉を生きる』の書評が「地域社会学会年報」に掲載されました

李善姫・高倉浩樹編『災害〈後〉を生きる——慰霊と回復の災害人文学』の書評が「地域社会学会年報」36集に掲載されました。

◎定池祐季氏評
〈本書を手にしてまず感じたのは、執筆者たちが重いテーマとフィールドに真摯に向き合ってきた成果がここに記されているということである。〉

〈被災地に関わるフィールドワーカーとして様々な葛藤に直面してきたであろうし、書くことのできない膨大なエピソードもあったことだろう。……コロナ禍でフィールドに通うことも困難になった。同様の経験をした研究者は、自らの経験と照らし合わせながら共感を持って読み進めることができるだろう。〉

〈それぞれの被災地には、東日本大震災以前から指摘されている課題や、その災害で初めて可視化された課題がある。その一方で、東日本大震災という災害はまだ続いている。原発事故は収束していないし、災害関連死を含む犠牲者は年々増加している。〉

〈長く関わり続けることで見えてくる変化を追い続けてほしいと願っている。〉

 

◎書籍詳細ページ
https://www.shinsensha.com/books/5424/