クジラを食べていたころ

グローバル社会を歩く1

クジラを食べていたころ

聞き書き 高度経済成長期の食とくらし

  • 赤嶺 淳/編
  • A5判
  • 216頁
  • 1000円+税
  • ISBN 978-4-7877-1115-1
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
  • グローバル社会を歩く研究会/発行
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紹介文

戦中戦後の食料難の時代における鯨肉消費から、高度経済成長期にいたる「食卓の変遷史」を、各地域の人々に聞き書きするなかで、食生活誌学から戦後日本社会史の一断面を浮かび上がらせる試み。

目次

第一部 はたらきづめの人生
仕事ほど楽なことはない
大変なのはあたりまえ
いまみたいじゃないもんで
ほんと、はたらきっぱなし
いまでも食べていける/ご飯とお魚があったら一番

第二部 カレーライスとカップ麺
米の一粒も無駄にしない
クジラよりウサギ
理想的なのは、一日、一日、買うことったい
みんなもないから、みんな、おなじ
ほんとうに食べ物がないときだったからね

第三部 なつかしい味
楽になったよ
だんだんと
最高の生活と、どん底の生活
みんな洋食をつくりたがってた
いまはそんな風景、ありませんよね

「食生活誌」学の確立をめざして……………赤嶺 淳

著者紹介

赤嶺 淳(アカミネ・ジュン)

1967年、大分県生まれ。1996年、Ph.D.(フィリピン学、フィリピン大学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。
専門は東南アジア地域研究、海域世界論、食生活誌学、フィールドワーク教育論。
主著:『ナマコを歩く――現場から考える生物多様性と文化多様性』(新泉社、2010年)、『グローバル社会を歩く――かかわりの人間文化学』(編著、新泉社、2013年)、Conserving Biodiversity for Cultural Diversity (Tokai University Press, 2013)、『クジラを食べていたころ――聞き書き 高度経済成長期の食とくらし』(編著、グローバル社会を歩く研究会、2011年)ほか。

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