アイスランドからの警鐘

アイスランドからの警鐘

国家破綻の現実

  • アウスゲイル・ジョウンソン/著
  • 安喜 博彦/訳
  • 四六判上製
  • 352頁
  • 2600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1217-2
  • 2012.12.25発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

「リーマン・ショック、最大の激震地」「バンキング帝国の誕生から崩壊まで」

人口32万の北欧の島国アイスランド。
ヨーロッパの最貧国のひとつが、世界的な金融帝国へ変貌を遂げたものの、2008年秋、金融崩壊の激震地として1週間のうちに国そのものが破綻した。
同国最大の銀行の主任エコノミストであった著者が、現場の証人として金融バブルから国家破綻に至るまでの衝撃の過程を克明に記した警告の書。

目次

カバーストーリー 一夜のうちに消滅した〈帝国〉についての叙事詩(サガ)
序章 炭鉱のカナリア
第一章 アイスランドの謎
第二章 バンキング・システムの誕生
第三章 バンキング帝国への変貌
第四章 ガイザー(間歇泉)・クライシス
第五章 バブルを生きる
第六章 地獄への道
第七章 国家破綻の現実
第八章 ロスト・イン・アイスランド
終章 テムズ川沿いのレイキャビク
訳者解題 グローバル経済の実験室――小国経済の明と暗
用語解説

著者紹介

アウスゲイル・ジョウンソン(Asgeir Jonsson)

1970年、アイスランド北部で生まれる。1994年、アイスランド大学経済学部卒業。
2001年、インディアナ大学で博士号取得(貨幣経済論、国際金融論)。
2001-2004年、アイスランド大学経済学部准教授。
2004年、カウプシング銀行主任エコノミスト。2006年、同行調査部長。
2011年より、アイスランド大学貨幣・銀行論准教授、GAMMAアセット・マネジメント経済アドバイザー。
フルブライト・プログラムならびにアメリカ・スカンジナビア財団フェローシップを授与され、銀行・金融論、経済史・経済学説、アイスランドの経済と歴史に関する多くの業績がある。

安喜 博彦(ヤスキ・ヒロヒコ)

1940年、大阪府生まれ。1963年、大阪府立大学経済学部卒業。
1968年、大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。
関西大学名誉教授。博士(経済学)。
主著:『現代日本のビッグビジネス――企業行動と産業組織』(日本評論社、1995年)、『産業経済論――寡占経済と産業展開』(新泉社、2007年)
訳書:『寡占下の資本主義』(K. カウリング著、元木久と共訳、多賀出版、1988年)、『アイスランドからの警鐘――国家破綻の現実』(アウスゲイル・ジョウンソン著、新泉社、2012年)

関連書籍

  • ユートピアの崩壊 ナウル共和国FTP
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