イスラームと文化財

イスラームと文化財

  • 野口 淳/編
  • 安倍 雅史/編
  • A5判
  • 300頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1505-0
  • 2015発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

文化財の破壊、盗掘、略奪… …
その背景に宗教があるのか?
なぜ繰り返されるのか?
イスラーム圏の諸国・地域における実情と、保護・活用に尽力する現地の取り組みを報告する。

目次

アフガニスタン  バーミヤーン大仏の破壊、そして再建
パキスタン  文化財を守るのは誰か、破壊するのは誰か
キルギス  旧ソ連圏における宗教・民族・文化復興と文化財
イラン  イスラーム国家の考古学・文化財保護と博物館
シリア  内戦と文化財の危機
イラク   ISによる破壊と文化遺産の未来
イラク・クルディスタン地域  よみがえった考古学のフロンティア
ヨルダン  観光と文化財の利活用
パレスチナ  土地の歴史と文化財
バーレーン  湾岸産油国の文化遺産保護
サウジアラビア  イスラームの聖地における文化財保護
オマーン  ナショナル・アイデンティティの形成と文化遺産
エジプト  「アラブの春」と文化財
スーダン  ヌビア遺跡群救済キャンペーンとその後
モロッコ  被占領時代のものも含めて国の遺産
ボスニア・ヘルツェゴビナ  民族浄化と文化財破壊
トルコ  政教分離、世俗主義政策と文化財保護
コーカサス  アルメニアの文化遺産を取り巻く問題
インド  ムスリム住民にとっての「仏教聖地」ブッダガヤ復興
バングラデシュ  開発・政治対立と文化財
モルディブ  壊された仏教遺物
インドネシア  東南アジアのイスラームと文化財
ミャンマー  宗教・民族対立が先鋭化する中の文化財
タイ南部  少数派としてのムスリムと文化財

【編著者】
野口 淳(のぐち・あつし)NPO法人南アジア文化遺産センター理事・事務局長
安倍雅史(あべ・まさし) 早稲田大学高等研究所助教

【著者】(掲載順)
山内和也(やまうち・かずや) 東京文化財研究所文化遺産国際協力センター地域環境研究室長
久米正吾(くめ・しょうご) 東京文化財研究所文化遺産国際協力センターアソシエイトフェロー
有松 唯(ありまつ・ゆい) 東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部助教
間舎裕生(かんしゃ・ひろお) 慶應義塾大学文学部非常勤講師/東京文化財研究所文化遺産国際協力センター客員研究員
有村 誠(ありむら・まこと) 金沢大学新学術創成機構准教授
小髙敬寛(おだか・たかひろ) 東京大学総合研究博物館特任研究員
足立拓朗(あだち・たくろう) 金沢大学歴史言語文化学系准教授
原田 怜(はらだ・れい) 金沢大学国際文化資源学研究センター客員研究員
近藤康久(こんどう・やすひさ) 総合地球環境学研究所准教授
伏屋智美(ふしや・ともみ) ライデン大学考古学部博士課程
関廣尚世(せきひろ・なおよ) 公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所調査研究技師
狩野麻里子(かのう・まりこ) 東京藝術大学社会連携センター教育研究助手
原本知実(はらもと・ともみ) 東京文化財研究所文化遺産国際協力センター客員研究員
田中英資(たなか・えいすけ) 福岡女学院大学人文学部現代文化学科准教授
前島訓子(まえじま・のりこ) 名古屋大学大学院環境学研究科研究員
古井龍介(ふるい・りょうすけ) 東京大学東洋文化研究所准教授
岡村 隆(おかむら・たかし) NPO法人南アジア遺跡探検調査会理事長
坂井 隆(さかい・たかし) 國立臺灣大学藝術史研究所副教授
魚津知克(うおづ・ともかつ) 大手前大学史学研究所主任
池田瑞穂(いけだ・みずほ) 早稲田大学大学院博士後期課程

著者紹介

野口 淳(ノグチ・アツシ)

1971年、東京生まれ 明治大学大学院博士前期課程修了。国際日本文化研究センター講師を経て、現在、明治大学校地内遺跡調査団調査研究員。NPO法人南アジア文化遺産センター理事・事務局長主な著作・論文  『砂川旧石器時代遺跡』(共編著)所沢市教育委員会、『野川流域の旧石器時代』(共編著)六一書房、「インダス文明形成過程の石器技術体系」『古代文化』第60巻2号、「打製石器技術系に見る時空間の連鎖」『考古学ジャーナル』No.575

安倍 雅史(アベ・マサシ)

独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 文化遺産国際協力センター研究員