社会理論入門

社会理論入門

ニクラス・ルーマン講義録[2]

  • ニクラス・ルーマン/著
  • ディルク・ベッカー/編
  • 土方 透/監訳
  • A5判上製
  • 424頁
  • 4200円+税
  • ISBN 978-4-7877-0900-4
  • 2009発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

ビーレフェルト大学において1992/93年冬学期に開講された、「社会」とは何かを徹底的に問うた入門講義(全13回)を全訳。ルーマンの問題意識、それへの取り組み、さらにその取り組みを積み重ねていく過程が、つぎからつぎへと語られていく。

■好評『ルーマン講義録』の第2弾・完結編。ビーレフェルト大学において1992/93年冬学期に開講された講義(全13回)を、話し口調そのままに全訳。入門的性格を重視して、「ルーマン・社会システム理論」の内容と意義を、ルーマン本人がわかりやすく解説。ルーマンの問題意識、それへの取り組み、さらにその取り組みを積み重ねていく過程が、つぎからつぎへと語られていく。

目次

1 社会システムとしての社会
2 コミュニケーション・メディア
3 進化
4 分化
5 自己記述

著者紹介

ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann)

1927-98年20世紀を代表する社会学者の一人。もっとも重要な功績は、新たなシステム理論を社会学理論に結びつけ、ひとつの社会理論を発展させたことにある。フライブルク大学で法律を学んだ後、ニーダーザクセン州の行政官として勤務。タルコット・パーソンズの社会学に徹底的に取り組むためハーバード大学へ留学。その後、ミュンスター大学で博士号、教授資格を1年で取得。1969年、新設されたビーレフェルト大学に教授として就任。1993年に定年退官。

ディルク・ベッカー(Dirk Baecker)

ツェッペリン大学教授編「アルキメデスと私たち」(『ルーマン、学問と自身を語る』土方透/松戸行雄共編訳、新泉社)、編『システム理論入門──ルーマン講義録[1]』(土方透監訳、新泉社)

土方 透(ヒジカタ・トオル)

1956年生まれ。中央大学法学部法律学科卒、同大学院文学研究科社会学専攻修了。現在、聖学院大学政治経済学部教授。ハノーファー哲学研究所、ヴュルツブルク大学客員教授など歴任。社会学博士。
著書 Das positives Recht als soziales Phanomen, Berlin, 2013(Duncker & Humblot)、『法という現象─実定法の社会学的解明』(ミネルヴァ書房、2007年)、〔編著〕Riskante Strategien: Beitrage zur Soziologie des Risikos,(Hrsg. mit Armin)Springer Verlag, 1997.、『ルーマン─来るべき知』 (勁草書房、1990年)、『リスク─制御のパラドクス』(アルミン・ナセヒと共編、新泉社、2002年)、『宗教システム/政治システム─正統性のパラドクス』(新泉社、2004年)、『現代社会におけるポスト合理性の問題─マックス・ヴェーバーの遺したもの』(聖学院大学出版会、2012年)ほか