銀鉱山王国・石見銀山

シリーズ「遺跡を学ぶ」90

銀鉱山王国・石見銀山

  • 遠藤 浩巳/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1240-0
  • 2013発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

戦国時代から江戸幕府成立にいたる16~17世紀、石見銀山が産出した大量の銀は中国、東アジアへと広く流通し、当時ヨーロッパで描かれた地図にも「銀鉱山王国」と記された。「石銀(いしがね)千軒」とよばれるほど栄えた鉱山町を発掘調査が明らかにする。

目次

第1章 「銀鉱山王国」
   1 一六世紀の輝き
   2 世界遺産としての価値

第2章 銀山のひろがりと歴史
   1 天の恵み・地の宝・人の匠
   2 仙ノ山にひろがる遺跡群
   3 石見銀山開発史

第3章 姿をあらわした鉱山町
   1 発掘調査のはじまり
   2 みえてきた鉱山のようす
   3 賑わった鉱山町「石銀」
   4 ついに銀を発見
   5 町場の精錬専用建物

第4章 生産と暮らしのようす
   1 鉱山都市のなりたちと発展
   2 鉱山町の暮らし

第5章 銀生産の実態解明へ
   1 採鉱の実態
   2 選鉱の実態
   3 製錬の実態

第6章 石見銀山の終焉と未来
   1 石見銀山の終焉
   2 石見銀山の未来

著者紹介

遠藤 浩巳(エンドウ・ヒロミ)

1960年、島根県生まれ。島根大学法文学部文学科歴史学専攻卒業。
現在、大田市役所勤務。1989年より大田市教育委員会から文化財技師として発掘調査等を担当。
主な著作 「近世石見銀山の鉱山技術─文献史料の分析を中心に─」(『石見銀山関係論集』、思文閣)、『街道の日本史38出雲と石見銀山街道』(共著、吉川弘文館)、『中世の対外交流 場・ひと・技術』(共著、高志書院)ほか