豪華な馬具と朝鮮半島との交流 船原古墳

副葬されていた国宝級の馬具をデジタル復元

シリーズ「遺跡を学ぶ」141

豪華な馬具と朝鮮半島との交流 船原古墳

  • 甲斐 孝司/著
  • 岩橋 由季/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-2031-3
  • 2019.12.10発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

紹介文

玄界灘に面した九州北西部、国際貿易港博多と宗像三女神の住まう地域の中間に位置する古賀市の水田の下、前方後円墳脇の土坑に豪華な馬具がまとめて埋納されていた。三次元計測・X線CTによって往時の姿と輝きを復元し、ヤマト王権と大陸とのあいだで活躍した被葬者像にせまる。

目次

第1章 埋納坑の発見
1 遺物埋納坑の発見
2 「とにかく凄いモノだ」
3 三次元計測・X線CTの活用

第2章 船原古墳とは
1 古墳消滅の危機
2 前方後円墳だ
3 古墳と埋納坑の関係

第3章 豪華な出土品
1 明らかになった埋納状況
2 壮麗な馬具類
3 みのがせない武器・武具

第4章 船原古墳の被葬者は
1 糟屋という地域
2 船原古墳前夜の糟屋地域
3 宗像・福津地域と船原古墳
4 朝鮮半島との関係
5 浮かびあがる被葬者像

第5章 船原古墳のこれから

出版社からのコメント

最新のデジタル計測技術でよみがえった古墳時代の豪華な黄金色に輝く馬具画像をぜひ見てください。

著者紹介

甲斐 孝司(カイ・コウジ)

福岡大学人文学部歴史学科卒業。
古賀市教育委員会文化課文化財係業務主査。
主な著作 「鹿部田渕遺跡の諸問題」『日本考古学協会2012年度福岡大会研究発表資料集』、「鹿部田渕遺跡の官衙的大型建物群」『福岡大学考古学論集─小田富士雄先生退職記念─』ほか。

岩橋 由季(イワハシ・ユキ)

九州大学比較社会文化学府博士後期課程単位取得退学。
古賀市教育委員会文化課文化財係主任主事。
主な著作 「福岡古賀市船原古墳の調査について」『日本考古学』43号、「河内地域における横穴墓の出現・展開とその背景」『考古学は科学か(下) 田中良之先生追悼論文集』中国書店ほか。

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