グラムシ思想の探究

21世紀叢書

グラムシ思想の探究

ヘゲモニー・陣地戦・サバルタン

  • 松田 博/著
  • A5判
  • 224頁
  • 2200円+税
  • ISBN 978-4-7877-0715-4
  • 2007.12.20発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

グラムシのアクチュアリティ
思想的鉱脈としてのグラムシは、まだ掘り尽くされていない――。
没後70年を迎えてからもなお、『獄中ノート』には十分解明されていない草稿が少なからず存在している。
ヘゲモニー、陣地戦、サバルタンの概念を主たる検討課題とし、「グラムシによってグラムシを超える」行路を探究する。

目次

第1部 『獄中ノート』研究の展開
 第1章 ヘゲモニー論の形成と展開
 第2章 アメリカニズム」と「受動的革命」論
 第3章 「陣地戦」論の展開
 第4章 「南部の記憶」から「サバルタンの痕跡」へ
 第5章 サバルタンと「ホモ・ファーベル」問題の射程
第2部 グラムシと現代
 第6章 『獄中ノート』研究の諸課題
 第7章 グラムシとイタリア政治文化
 第8章 ナショナリズム・愛国心・陣地戦

著者紹介

松田 博(マツダ・ヒロシ)

1942年生まれ。立命館大学名誉教授。早稲田大学文学部卒業。法政大学大学院修士課程修了。ベルージア外国人大学、グラムシ研究所(ローマ)、フィレンツェ大学等に留学。
専攻:社会思想史、現代文化・思想論。
主な著作: 『グラムシ研究の新展開』(御茶の水書房、2003年)、『ボローニア「人民の家」からの報告』(合同出版、1983年)。