A5判変型上製
384頁
2600円
ISBN978-4-7877-0805-2
ラス・カサスへの道
500年後の〈新世界〉を歩く

上野清士/著

【目次】

プロローグ アトチャ修道院にて

1 生誕の地
新幹線AVEの車窓から/グァダルキビール川の畔で/光あふれる町で

2 〈新世界〉へ    
一攫千金を夢みて/ささやかな貧困の話/ヴァチカンの回廊にて/先駆者モンテシーノス、怒りの説教

3 「回心」の地
「回心」のとき/チェ・ゲバラとラス・カサス/黄昏のハバナ/砂糖で栄えた町で/「平和的植民計画」の挫折

4 大陸への道程
消えた繁栄/虚構の繁栄/フンボルト寒流と日本人

5 中米地域に蒔いた種子
湖の国で/「救世主」の国のラス・カサス/1センタボのラス・カサス/蝋と火酒で燻された聖堂で/先住民ミスコン「ラビナ・アハウ」

6 司教ラス・カサス
メキシコ・シティのラス・カサス像/遠浅の白い浜/サパティスタと二人の司教

エピローグ  最後の航海へ


池澤夏樹氏推薦!
「ラス・カサスは証人である。彼を聖人にしてはいけない。人間として見て、その生涯を追って、今のラテンアメリカを広く歩く。この本の中では歴史と地理が互いを抱いて踊っている。」

 クリストバル・コロン( クリストファー・コロンブス)による〈新世界〉発見直後の16世紀。大量に入植してくるヨーロッパ人植民者によって繰り広げられたおびただしい先住民虐殺を糾弾し、彼らの生命と尊厳を守る闘いに半生を捧げたカトリック司教ラス・カサス。
 カリブ中南米各地にその足跡をくまなく訪ね歩き、歴史と文化を紀行しながらラテンアメリカの過去と現在を照射するノンフィクション。

著者のことば<刊行に寄せて>(NR出版会リンク)

【著者紹介】

上野清士(うえの・きよし)
1949年、埼玉県川口市生まれ。ジャーナリスト。
1990年に中南米入りし、数ヶ月後、グアテマラでの生活を開始。1996年、メキシコに転居。2003年末、帰国。
ラテンアメリカ関係の著作に、『コロンブス』(共著、現代書館、1991年)、『ポコ・ア・ポコ――グアテマラ/エル・サルバドルの旅』(現代書館、1992年)、『リゴベルタ・メンチュウ――先住民族の誇りと希望』(社会新報ブックレット、1993年)、『熱帯アメリカ地峡通信』(現代書館、1995年)、『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』(共著、音楽之友社、2002年)、『南のポリティカ――誇りと抵抗』(ラティーナ、2004年)、『フリーダ・カーロ〜歌い聴いた音楽〜』(新泉社、2007年)など。『地球の歩き方・中米編』は立ち上がりから参画している。