A5判
168頁
1800円
ISBN978-4-7877-0713-0
武家屋敷・町屋
江戸のなりたち[2]

追川吉生/著

【目次】

はじめに──眠りから覚めた都市・江戸
探訪遺跡地図

1 旗本・御家人屋敷探訪
   大身旗本の暮らしぶり
   下級旗本の傘づくり
   旗本下屋敷の泥面子づくり
   御家人の拝領屋敷
   御家人の暮らしぶり
   鉄砲百人組のツツジ栽培
2 町屋探訪
   日本橋のお店の土蔵
   神田の裏長屋
   酒の一大ブランド「江戸一」
   幕府奥医師の長屋経営
3 江戸のこころ探訪
   江戸の弔い
   大名の墓
   将軍秀忠の墓
   胞衣埋納のこころ
   富士講と富士塚
4 江戸の郊外探訪
   江戸料理屋事始め
   世界最大の園芸街・染井


 都心の再開発をきっかけにスタートした江戸考古学は当初、大名屋敷の調査と研究が中心的なテーマだった。しかし九〇年代に入ると、直参の武家屋敷や墓地、上・下水道など多様な遺跡が発掘されるようになる。そして近年では、町屋も調査・研究の対象となってきた。これは江戸の研究に、考古学の成果が重要であるとひろく認められるようになったからだろう。また、その背景には都内各区の教育委員会や調査会によって多くの遺跡が調査され、報告書として研究成果が公表されつづけてきたことがある。
 本巻では、その発掘成果をもとに、武家屋敷や町屋を探訪することにしよう。いくつかの遺跡をめぐっているうちに、きっと身近な江戸を感じることができるはずだ。

【著者紹介】
追川吉生(おいかわ・よしお)
1971年東京生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。
明治大学考古学博物館を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科助手。日本考古学専攻。
著 書『江戸のミクロコスモス・加賀藩江戸屋敷』(シリーズ「遺跡を学ぶ」011、新泉社)、『江戸のなりたち[1]江戸城・大名屋敷』(新泉社)