聖なる地球のつどいかな

聖なる地球のつどいかな

  • ゲーリー・スナイダー/著
  • 山尾 三省/著
  • 山里 勝己/編訳
  • 四六判上製
  • 288頁
  • 2200円+税
  • ISBN 978-4-7877-1382-7
  • 2013発行
  • [ 在庫あり ]
  • 野草社/発行
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紹介文

私たちは今後どのような道を歩めばよいのだろうか。
亀の島(北アメリカ)に住む詩人ゲーリーと、屋久島に住む詩人三省が、21世紀を迎える直前の1997年にシエラネバダの森で深く語り合った対談集。地球の生態系にそった生き方とコミュニティをめざす施策はいまこそ必要とされている。 (1998年、山と溪谷社刊行の復刊)

目次

私たちはなぜそこに住むようになったのか
自分の場所を見つける
シエラネバダの森
ウィルダネス・ワイルド・ネイチャー
木の声を聴く
バイオリージョナリズム―流域の思想
水の惑星
再定住と文学
本当の仕事
都市における癒し
根無し草の文明
科学は美の中を歩む
次の千年に向けて

著者紹介

ゲーリー・スナイダー(Gary Snyder)

1930年、サンフランシスコ生まれ。リード・カレッジで文学、人類学を専攻。インディアナ大学大学院で言語学を専攻するも、1学期で退学。カリフォルニア大学のバークレー校で日本語と中国語を学ぶ。50年代中頃、ビート世代の代表的存在となる。56年から68年まで日本に滞在、禅の修行を行なう。帰国後、エコロジカルな生活を実践しつつ、カリフォルニア大学教授、文筆活動、ポエトリー・リーディング、環境保護など多彩な活動を展開。アメリカを代表する詩人で、ピュリッツアー賞、ボリンゲン賞などを受賞。

山尾 三省(ヤマオ・サンセイ)

1938年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。67年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。73年〜74年、インド・ネパールの聖地を1年間巡礼。75年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。77年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。2001年8月28日、逝去。
著書『聖老人』『アニミズムという希望』『リグ・ヴェーダの智慧』『南の光のなかで』『原郷への道』『インド巡礼日記』『ネパール巡礼日記』『ここで暮らす楽しみ』『森羅万象の中へ』『狭い道』『野の道』(以上、野草社)、『法華経の森を歩く』『日月燈明如来の贈りもの』(以上、水書坊)、『ジョーがくれた石』『カミを詠んだ一茶の俳句』(以上、地湧社)ほか。
詩集『びろう葉帽子の下で』『祈り』『火を焚きなさい』『五月の風』(以上、野草社)、『新月』『三光鳥』『親和力』(以上、くだかけ社)、『森の家から』(草光舎)、『南無不可思議光仏』(オフィス21)ほか。

山里 勝己(ヤマザト・カツノリ)

1949年沖縄生まれ。カリフォルニア大学大学院博士課程修了、アメリカ文学専攻、Ph.D.名桜大学教授、琉球大学名誉教授。2001年~2004年、ASLE‐Japan/日本・文学環境学会代表を務める。