伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」58

伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡

  • 駒田 利治/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-0938-7
  • 2009発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

かつて天皇にかわり、未婚の皇女が都から伊勢におもむき、伊勢神宮に祈りをささげる制度があった。その皇女の宮殿、斎宮は長く幻の宮と伝承されてきたが、発掘調査によって平城宮をモデルとした広大な官衙であることが明らかとなった。皇女の宮を復元、追究する。

目次

第1章 幻の宮
 1 官衙遺跡あらわる
 2 広大な史跡

第2章 神宮に仕える未婚の皇女
 1 斎王制度
 2 斎王の日々

第3章 斎宮研究の歩み
 1 荒廃する斎宮
 2 江戸時代にはじまる考証
 3 斎宮復興の声

第4章 よみがえる宮殿
 1 初期の斎宮御殿
 2 モデルは平城宮
 3 神 殿
 4 建ち並ぶ役所と倉庫
 5 斎宮にかかわる遺跡

第5章 斎宮の日々を語るもの
 1 日常を語る土器
 2 土器に書かれた文字
 3 官衙の証
 4 斎宮の祭祀

第6章 史跡に暮らす人びと
 1 史跡とともに
 2 これからの課題

著者紹介

駒田 利治(コマダ・トシハル)

1948年、三重県生まれ三重大学教育学部卒業。立正大学大学院文学研究科修士課程修了。
教職を経て、1977年から三重県教育委員会に勤務。斎宮歴史博物館調査研究課長、文化財保護チームマネージャー、世界遺産特命監を務め、2008年退職。現在、三重県史編集委員。
主な著作 『三重県史 資料編考古1・考古2』、『明和町史 斎宮編』、『四日市市史 第3巻資料編考古・』、『上野市史 考古編』、『三重県の歴史』(山川出版社)(以上共著)ほか.